おしゃれなリュックを購入して通学に持って行ったけど、ショルダーベルトの付け根がほつれたり、雨にぬれて色が服に写ったり、型崩れしたり、ファスナーが壊れたり… すぐに使えなくなった経験って誰でもありますよね!
もちろんおしゃれなリュックで通学したいのですが、ファッション性や価格の安さだけで選ぶとすぐに使えなくなる可能性があります。
ここでは、通学におすすめのリュック・バックパックを購入する際に気をつけるべきポイント、素材の特性、機能、デザインなどから選び方をご紹介します。
通学におすすめのリュック・バックパックの選び方
通学リュックで一番気をつけたいポイント
教科書などの重いものを持ち歩くので、強度が重要です。
ショルダーベルトの付け根がさけたりほつれてくることが、通学でリュックを使用する時に一番多い破損原因です。
- ショルダーベルトの内側に芯が入れてあり補強してあるか?
- 生地の厚み、引裂に対する強度は充分か?
- ショルダーベルトと本体の重ね部分の縫製は、ほつれないように二重止めしてあるか?
このような部分を慎重に見ることが大切です。
ショルダーベルトの内側にクッション素材が入っていて厚みを持たせたもの。生地は密度が高く強度のあるものがおすすめです。
生地の薄いものや芯の入ってないものはベルトがぬけやすく、生地の密度や縫製のあまいものはほつれやすので注意しましょう。
底部分が本体より強度のある生地で補強してあるものもおすすめです。床に置くことも多いので、床につく底部分が擦れてほつれることもよくあります。
そんな時は信頼のおけるメーカー、ブランドのものが安心です。
むやみに値段が安いからと言って選ぶのはやめたほうが無難です。
リュック・バックパックの素材で選ぶ
通学で使用するリュック・バックパックは、耐久性が求められます。素材の特性を考えて選びましょう。
ナイロン・ポリエステル
多少の雨ならはじいてくれるのと、強度があるのがいいところ。
耐久性を高めたコーデュラナイロンや少し厚みのあるものなどは、より強度が増します。
撥水加工がしてあると防水効果も期待できます。
素材自体が軽いので長時間背おっている時に疲れかたに違いがでてきます。
コットンキャンバス・帆布
雨に弱いところがウィークポイントですが、丈夫で耐久性もあります。
素材の持つ風合が製品になった時に、カジュアル感やナチュラル感にぴったりなので人気があります。
合皮
重量に対する耐久性が弱いので、通学用としてはあまりおすすめできません。
素材自体が柔らかいので、縫製部分に負荷が続けてかかるとさけやすい。
中には合皮の強度を高めた生地もありますが、ファション性の高い商品にむいた素材といえます。
若干の雨なら防げる利点もありますので、荷物が少ない時の使用ならいいと思います。
その他、本革、フェイクファー
耐久性よりもファッション性重視の素材なので、通学用としては不向きです。
総合的に判断すると、耐久性も高く少しの雨なら防げるナイロン・ポリエステル素材が一番、二番目に生地に強度のあるコットンキャンバスがおすすめになります。
機能で選ぶ
通学で使うリュック・バックパックはデザインだけでなく、機能性が求められます。通学にあると便利な機能をご紹介します。
背面サイドから取り出しが出来るファスナー開閉口
サイドや背面に配置されているメイン収納部に簡単にアクセスできるオープンジップ。メイン開閉口を開けなくても、中の荷物を取り出すことができ便利です。
フラップ式リュックの場合は必須。フラップトップにありがちな、開閉時の煩わしさを解消してくれます。
ノートパソコン、タブレットが収納できるPCスリーブ(ポケット)
タブレットやノートパソコンを衝撃から守ってくれるクッション付きのPCスリーブ(ポケット)。
授業でタブレットやノートパソコンが必要な学生さんには必須の装備です。
メイン開閉のWファスナー
ティアドロップ型のリュクで多く採用されているWファスナー。左右どちらからでも開閉できるので便利です。
外ポケット
財布や定期券、スマホなどすぐに取り出したいものを収納できる外ポケット。メイン収納部以外に入れたい小物の収納に便利な機能です。
ペットボトルや長財布など、大きめの小物を収納できるポケットを配置したリュックも多くあります。
インナーポケット
メイン収納だけでは中の荷物がぐちゃぐちゃになってしまうので、あると便利なのが小物収納用の内ポケット。
クッション性のある内ポケットであれば、キズつけたくないスマホなどの収納にも安心です。
ハーネス
ハーネスは、ショルダーベルトを前面でつないで体にフィットさせる役目のベルト。
小走りした時など、肩からのずり落ちを防止してくれます。 アクティブな学生さんに必須の機能です。
クッション入りのショルダーベルト
クッション性のある素材が内側に入れてあるベルト。
重い荷物から肩の負担を軽減してくれます。
クッション入りの背中部分
背中部分にクッション性のある素材が内側に入れてあるリュック。
背中にあたる部分の負担を軽減してくれます。
ショルダーベルト裏側、背中部分のメッシュ素材の使用
ショルダーベルト、背中部分の内側(体に触れる部分)の素材にメッシュ素材を使用しているリュックも多くみられます。
メッシュ素材は通気性が良いので、体に触れる部分のムレを軽減してくれる効果があります。特に夏場の通学には必須の機能です。
撥水加工の生地
撥水加工の生地を使用したリュックは、雨に濡れたときに水を弾き防水性を高めます。
天候によって中の荷物を入れ替えてリュックを使い分けるといったことは面倒ですよね。あらかじめ撥水加工が施してあるリュックを選べば、急な雨の時にも安心です。
止水ファスナー
止水ファスナーは、ファスナー生地からの水の侵入を防ぎます。
撥水加工の生地でも防水効果はありますが、どしゃ降りや長く雨にさらしているとどうしてもファスナー部分の布地から雨が染み込んできます。
止水ファスナーを採用したリュックでは、より防水効果が高まります。
リュックのデザイン・タイプから選ぶ
リュックには、さまざまなデザインがあります。
部活などで荷物が多い、自転車のカゴに入れることが多い、電車通学なので背負うことが多いなど、荷物の量や使用する環境で選ぶことが重要なポイントです。
フラップリュック
トップにフラップがあるかぶせタイプなので、中の荷物が濡れにくい。また、ポケットがたくさんあり小物の収納に便利な特徴があります。
おしゃれなデザインが、通学だけでなくストリート使いでも人気のリュックです。
スクエア・ボックス型リュック
型崩れしにくい長方形型の形状で大きく開く開口部が特徴のボックス型。
四角いかたちなので、教科書・ノートなどがいれやすく収まりがいい。収納できる容量も大きく使い勝手がいいなどの特徴があります。
部活動などで荷物が多い方におすすめです。
ティアドロップ型リュック
昔から愛用されているリュックの定番のカタチ。ファション性も高く、カレッジスタイルに良く似合うタイプです。
最小限の荷物だけ入ればいいといった方におすすめです。
アウトドアブランド・スポーツブランドのリュック
あらかじめ重い荷物も入れることや、アクティブな状況で使うことを想定して設計しているので耐久性があります。
部活動で荷物の多い学生さんや自転車通学での使用におすすめです。
通学リュックの選び方・注意点まとめ
では、最後に通学用におすすめのリュックの選び方の3つのポイントを簡単にまとめます。
第1のポイントは生地・縫製の強度、耐久性
重い荷物を入れての使用では肩ストラップの根元に大きな負担がかかり、ほつれやちぎれが発生しやすいので強度が必要です。
背面上部のショルダーベルトの縫い目(付根)を確認することがポイントです。
ここの縫製が雑だったり(縫い目が粗いなど)、粗めの素材(生地)はショルダーベルトが抜けたり裂けてきます。
肩紐(ショルダーベルト)の根元には重さによる負担がかかりますのでの素材によっては裂けてくる原因になります。
※裂けやすい弱い素材:合成皮革、ビニールなど
※抜けやすい素材:麻などの粗めの生地
※通学などのとくに重い荷物を入れての使用では頑丈な素材を使用しているもの、ベルトの付け根に補強がしてあるものを選ぶようにしましょう。
第2のポイントは耐水性、防水にすぐれた素材
通学では雨降りでの使用も多いので、少しの雨では中身が濡れないような素材を使用しているものがおすすめです。
第3のポイントはリュックが軽量である
通学では長い時間背負っていることも考えられるので、なるべく軽量のものを選ぶと疲れにくいといったことがあります。
以上の3つのポイントを押さえて、ある程度の価格、信頼のおけるブランドのものを選ぶのが、通学リュック選びでは大切になります。